「量産型マイヘア系バンド」になりかけた僕があえて言う『マイヘアっぽくて何が悪い!』 @My Hair is Bad ファンタスティックホームランツアー @横浜アリーナ 4.16 ライブレポート 前編
最近、若手バンドのYouTube動画へのコメント欄で目立つのが「マイヘア感」「まーた量産型マイヘアバンドかよ」とかいうコメント。
僕がリスペクトしている地下室タイムズにもこのような記事がある。痛烈だなー。
https://basement-times.com/fake-my-hair-is-bad/
正直な所、「マイヘアっぽい」バンドが量産されているのは事実だ。
男女のリアルなセンチメンタルを、赤裸々な歌詞に乗せて歌う。サウンドはシンプルなギターロック。ボーカルは大きめのTシャツにちんこ頭。インナーカラー入れてディッキーズとか履いちゃう女にモテそうな顔。こういう特徴のバンドが増えてきた。
この手の言い回しをすると、あたかも「量産型マイヘア系バンド」が悪い物であるかと思われるかもしれないが、ほんとに、それは悪い物だろうか?
僕は、そうとは思わない。
なぜなら、かくいう僕も、量産型マイヘアバンドになりかけていたからだ。笑
ノイジーロンリーノスタルジー - サケノツマミ Live at 横浜ベイジャングル 【初ライブ】2018.8.13
(似ている、似ていない、色々な意見あると思う。僕だって色々なアーティストから影響受けてるし。どちらかいうと、似てない、と思って貰える方がありがたい笑 ちなみに、僕は、髪質的にちんこ頭になれないし、インナーカラーの女子からモテる気配もない)
1つ釈明をするなら、スリーピースで、日本人が好きそうなギターロックをやると、
基本パターンとして、マイヘアのような直球になるか、もしくは凛として時雨みたいな変化球になるかしかない、みたいな所があるのだ。最小のバンド編成故に、音楽ジャンル的縛りは多いのである。分かってくれるかなー、このKIMOCHIを。。
もっとも、その枠組みを越えようと頭を捻り、それが見事成功したスリーピースバンドが第一線で活躍している、と言える。
(僕も、今はその枠組みを越えた曲を目指し鋭意制作を続けている、、、)
もちろん、僕含め沢山のマイヘア系バンドは、パクリの類をしたい訳では無い。
ひとつの、ムーブに乗ってしまった、だけなのだ。例えばハイスタンダードが売れた時、似たようなメロコアバンドが量産されたという。あれと同じことなのだろう。
カッコイイ服は自分も着たくなる。カッコイイ映画のセリフは、自分も言いたくなる。そういう感覚の話なのだ。物凄くピュアな所に僕らはいるって事を強く言っておきたい。
そりゃー、金稼ぎ目当てとか、女目当てとか、そういうクソも中にはいるかもしれないけど、ほとんどのバンドはピュアなバックグラウンドがある、はずだ。
だから、だから。そんなに怒らないで欲しい。最近の世間、ずっと知覚過敏だ。
事、売れる事を考えるならば、「○○っぽい」バンドは圧倒的に不利である。「○○っぽい」バンドを聴くなら本家の方がいいに決まっている。あったりまえだよなあ。
そのぐらいの事、バンドやってる人はみんな分かっていて、憧れのバンドと、己のオリジナリティの狭間で悪あがきをしている。僕もその1人だ。
悪あがきの末に出る結果が、メジャーデビューなのか、解散なのか、分からないが、ミュージシャンは一生悪あがきなんだよ。ね。
ゴミ箱みたいな生活の隅っこで、このような偉そうな事を言ってみる。
だから、どうか、「○○っぽいバンド」を知覚過敏に叩かないで欲しい。何故なら僕たちも知覚過敏だからだ。僕達は今、歯医者に通ってる最中なのだ。ドラッグストアで、シュミテクトを買ってきたところなのだ。
そりゃー、俺だって歯に染みることなんて気にせずソフトクリーム食いてえよ。冷たいものが歯に染みる苦しさは経験した人にしか分からないんだよ。なってみなくちゃわからないんだ、!!
…はい、実はこれ、ライブレポートなんです笑
多くの若手バンドに影響を与え、かく言う僕も多大な影響を受けた、新潟県上越のロックスター、My Hair is Bad。
躍進を続けるマイヘアが、我らが横浜はクソでかいライブハウス「横浜アリーナ」でギグをやるというので、満を持して、マイヘアの掌に踊らされに行ってきた。
……
後編に続きます。(明日明後日には公開します)
ご覧になって下さった皆さん、ありがとうございました。後編もよろしくお願い致します。